A10ピストンsaとの遭遇

A10ピストンsaで夜を明かす。

A10ピストンsaで夜を明かす。
A10ピストンsaは大人のおもちゃである。
人間の指より二回りほど太い、男性器を模した形のそれは、先端が丸くなっており、内部にシリコン製の突起物がびっしりと生えている。
これを女性の膣内に挿入することで、快感を与えることができるのだ。
しかしアインズは知らなかった。
この世界にゴムというものが存在しないことを。そしてその知識を持っていたとしても、ここまでリアルに作ることは不可能だっただろう。
アインズの目の前にあるのは、正真正銘の男性器型の張り型だ。
リアルさを追求したのか、血管まで浮き出ているようにすら見える代物。
それが今アインズの手の中にある。アインズが何故このようなものを持っているかというと、理由は至極単純。
アインズ・ウール・ゴウンのメンバーの中にこういった道具を作るのが好きという変態がいたからだ。
アインズも何度かもらったことがあるが、一度も使用したことはない。使う必要性を感じなかったからというのが一番大きい理由だが、ぶっちゃけてしまうと気持ち悪いと思ったからである。
しかし今はそんなことは言っていられない。
アインズは決意する。
これからナザリック大地下墳墓の支配者として君臨すると決めた以上、性欲処理の方法も考えておかねばならないだろうと。そのためにはこのアイテムは非常に役に立つはずだ。アインズはそう確信している。だからこそアインズはその張り型を手に取ったのだが…… ふと気づく。
先ほどの会話を思い出してみれば、アインズには女性経験がない。つまりこれは未使用品ということではないだろうか? だとすれば非常に勿体ない。アインズはそう考える。(……よし)
アインズは張り型の先端を口に含む。そして舌先で嘗め回すようにして刺激を与えていく。
口の中に広がるなんとも言えない味。それはまるで苦虫を噛み潰したような感覚であり、決して美味しいとは言えないものだ。それでもアインズは何度も繰り返しながら舐める。
やがて十分に唾液が付いたと判断したところで口から離す。
その先端からは透明な液体が垂れており、アインズは思わずごくりとなる。
(……これなら大丈夫か?)
アインズは自らのスカートに手を入れ、下着を脱ぎ捨てる。濡れているわけではない。ただ、湿っている程度。
それを確認した上でアインズは張型の上に腰を落としていく。
異物を体内に受け入れているという違和感に眉をひそめながらも、ゆっくりと腰を沈めていき……途中で動きを止める。
(あ、あれ? どうやって動かすんだっけ?)